【玩具レビュー】装着変身1:仮面ライダークウガ <マイティフォーム&グローイングフォーム>

邪悪なる者あらば希望の霊石を身に付け、炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり

記念すべき玩具レビュー第一投。

ミレニアムの幕開けに、文字通り「新しい伝説」を刻んだ『仮面ライダークウガ』。

当時中学生だったhadagyのハートを鷲掴みにした、今は亡きハローマックに買いに行ったという点も含めて思い出深い一品…

当ブログは “手間を掛けない” をモットーに運営するので、撮影ブースなどという気の利いたモノはありません(笑)


【素体】

うっすらオダギリジョー似(笑)

当時はしっかり「五代雄介」として認識してましたね。『似てる〜!』って思ってました。

アーマー装着の都合上、全体的に細身のシルエット。華奢ながらもバランスの取れた造形です。聖闘士聖衣大系(セイントクロスシリーズ)の正当進化といった趣。


【グローイングフォーム】

甲虫のサナギを思わせる、白の戦士。

いわゆる “未完成フォーム” ですが、メ・ギノガ・デ戦のような印象深い死闘もあって、単なる最弱形態には収まらない存在感。

パールがかった乳白色のアーマーは、どこか神秘的。古代戦士のロマンを想起させる佇まいです。

頭部のツノ(コントロールクラウン)も、マイティフォームとはしっかり差別化されていて嬉しいポイント。


【マイティフォーム】

言わずと知れた、基本の赤。メタリックレッドの美しさに思わずウットリ✨️

胴体と変身ベルト(アークル)がダイキャスト製になります。手の平サイズのフィギュアですが、アーマーを着けると意外なズッシリ感。装着変身というシリーズ名の影に隠れがちですが、伝統の『超合金』ブランドでもあります。

形状自体はグローイングと共通なので、シルエット的な変化は少ないものの、白から赤への鮮やかな変身を楽しめます。

このセットだけで1~2話のシーンをしっかり再現できるのも大きな魅力です。

『…変わった!?』
『見ててください!俺の、変身!!』

セリフとともに、当時の興奮がよみがえります。

現在の目から見ると可動する部分も少ないのですが、当時は充分楽しめていましたね。特に細かいニュアンスを表現出来る可動指がお気に入りでした。少ない可動でいかに劇中の雰囲気を出すか腐心して楽しんでいたように思います。


【台座&ディスプレイ素体】

初期装着変身の隠れた魅力、それが超合金魂の流れを汲むディスプレイ台座。

ネームプレート風シールや背景カードが、全体の「宝物感」をぐっと底上げしてくれます。何より古代戦士を演出する台座自体の造形が秀逸。

クリア素材のディスプレイ素体(※非可動)も優秀です。色的にはマイティ用なのでしょうが、グローイングのアーマーを装着したときの赤と白のコントラストも捨てがたいです。

“余剰パーツを余すことなく飾れる” 手首、生首だらけなイマドキのフィギュア達にもぜひ見習ってほしいですな〜(笑)

余談ですが、肩アーマーに関しては初期ロットでは前後2パーツで成形されていました。何故断言出来るかというと、中学生の時分、買ったその日に肩アーマーを割った記憶が鮮烈なトラウマとして残っているから〜(笑)


【正しい宝物感とは】

装着変身といえば、S.H.Figuartsへと続く、いわば“源流”とも言えるシリーズ。(S.H.という名にもその名残りが見受けられます)

そのFiguartsの発売当初のキャッチコピーに掲げられていたのが、「小さな宝物感」でした。このキャッチコピーを見た時、少々皮肉に感じたものです。(好きな人には申し訳ない。)

当時のFiguartsはまだ手に取りやすい価格だった事もあり、初期ラインナップこそ集めていましたが、コレクターズアイテムとしての成熟と広がりを見せていくにつれて、私が欲しい玩具像とは離れていった気がします。

  • チープさを感じさせない素材感
  • 手に取りたくなるギミック
  • パーツを余さずディスプレイできる構成

これらは全て、初期の装着変身の時点で完成されていたように思います。(思えば近い時期の玩具にガオレンジャーのパワーアニマルがあり、こちらも質感での訴求が上手な玩具でしたね。)

リアル一辺倒ではない、 “玩具としての魅力” が確かにそこにはありました。

懐古主義と言われればそれまでなのですが、往年の玩具を再び手に取りながらその魅力を再確認できれば素敵ですね。

次回更新予定は8月24日(日)
おそらく映画ネタになります。

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